うさぎ組

ソフトウェア開発、チームによる製品開発、アジャイル、ソフトウェアテスト

継続的デリバリーのレビューと読書会開催について。 #CDStudy

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2011/02/10
Amazonで予約開始されました!

継続的デリバリー 信頼できるソフトウェアリリースのためのビルド・テスト・デプロイメントの自動化

継続的デリバリー 信頼できるソフトウェアリリースのためのビルド・テスト・デプロイメントの自動化


待ちにまった、名著「Continuous Delivery」が翻訳されました。
翻訳を担当された、和智さん(@)、高木さん、レビューアの方々お疲れさまでした。


また、今回レビューアとして参加させていただいて本当に嬉しかったです。ありがとうございました。

継続的デリバリーとの出会い

CD(継続的デリバリ)ーとはCI(継続的インテグレーション)から、さらに一歩すすめた概念です。
継続的/自動的に統合されたビルドをするだけではなく、継続的/自動的にリリース可能にすることをいいます。


原著はAgile Conference Tokyo 2010の基調講演内で紹介があり、原著は2010年秋に発売され、僕自身は2011年春頃に買いました。
英語が苦手なのでザックリと読んだのですが、すごくいい書籍で今の僕におおきな影響を与えています。


レビューしてみて

原著を読んだころとは違って、自分にソフトウェアテストの知識がついてきていたので、まるで違うような印象を受けました。
翻訳されたものを読む前の自分はやはりプログラマーとしてどうビルドするか、どうやって自動化するのかということに着目していました。
ひとつひとつの手法を見るたびに感動がありました。
今回レビューしたときは、CDで実現されている価値はソフトウェア開発の品質とどう関わっているのかについて着眼しやすかったです。
テストエンジニアとして見たときに強く感じたのは「テストタイプやテストレベルを意識し、品質特性といったもののいくつかが継続的デリバリーで具現化されている」ということでした。
どの書籍でも疑問に感じる点はあると思います。この継続的デリバリーも例外ではありません。
ですが、「顧客に届けられることが価値であり、届けるためのコストを自動化で限りなく下げる。」という重要なメッセージをしっかりと感じられる内容になっています。
CI, CD に対する認識が広まってほしいし、僕自身もどんどん実践していこうと思います。

勉強会開催します

ということで、発売から1.5ヶ月後の4/21(土)に名古屋らへんで 継続的デリバリー読書会を開催します。
読書会の形式はまだ決定していませんが、半数以上の方が読んできてくだされば成り立つような方式にしたいなーって思います。
初回は第1章、第2章をやりますが、進むにつれてハンズオンのようなことも出来たらいいなって妄想しています。
もし、よろしければご参加ください。
申し込みページ→4月21日 継続的デリバリー読書会(愛知県)


とりあえずハッシュタグを #CDStudy ってしたんですけど、大丈夫かな?w

レビューアとなったキッカケ

2011/07/29に 先日書いた「DVCSもBTSも知らない人達とScrumをやってみた。 - うさぎ組」がキッカケでJGGUGが主催しているGroovyの勉強会でGroovyを活かした開発環境について発表しました。


このとき参加者に和智さんがいらっしゃっていて、懇親会で偶然隣の席になりました。
僕がどんなテストレベルを自動テストとして組み込んでいるのかなどを話したりしたのを覚えています。
そこで和智さんに継続的デリバリー翻訳の査読をお願いされました。僕は原著を知っているのもあって、すごく興奮しつつ快諾しました。
実はこのときは和智さんだとちゃんと認識していないままにお話をしていましたw
あとでメールをもらったときに「和智」と書いてあったのを見て、更に驚きましたw(DDDの翻訳版を買っていたので、「あの和智さんだとぉ!?」って感じでした)
初めてのレビューだったり、レビューで活躍できなかったりなどありましたが、本当にいい体験になりました。
ありがとうございました!