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ScalaMatsuri 2018トレーニングデイの感想。またはチュートリアルがひどかった件

ScalaMatsuri2018というScala言語のカンファレンスに参加してきました。といっても3日間のうちの1日目(というか0日目みたいな位置づけ)のトレーニングデイというものだけですが。 最近Scalaを使っているし、Scalaユーザーにいくつか聞けたらなぁーとかちょっと勉強したいなーって感じで。

2018.scalamatsuri.org

運営の方はおそらく大変だったと思いますがいろいろ対応してくださって助かりました。 ただ、自分が参加したチュートリアルセッションはひどかったです。自分もハンズオンで教えることがあり、失敗を幾度かしてフィードバックをもらっては改善してきました。ので、今回は私がフィードバックをする番だと思いましたので、このエントリにさせていただきます。

トラックとかモチベーションについて

トレーニングデイは2トラックでやっていて、「Scala入門ハンズオン」でScalaを学ぶトラックと、座学というか発表を聞いているトラックになっていました。 IntelliJのハンズオンがなくなってしまったのが残念でしたが、まずはハンズオンに参加しました。

自分はScalaはなんとなく書けるけど、ググりながら書く程度だし、スラスラは書けません。大して勉強したわけじゃないって感じです。つまみ食いするなーって感じでしょうか。なので、このチュートリアルに参加して、自分にとって知っていることはいくつもあるだろうけど、いろいろ整理して学べるだろうし、質問もできる場になるだろうからいいだろうなって感覚でした。

会場ではノベルティがいくつかあっていろんなスポンサーがついているんだろうなー。すばらしいなー。みんなで盛り上げていくのいいなーって思いました。

Scala入門ハンズオンのタイムライン

当日使われたのはdwangoScalaテキストでした。(これは自分の確認不足だったか覚えていないのですが、事前に言っておいて貰えれば、自分が本当に参加すべきだったかどうかがわかったと思いました。例えば自分はdwangoScalaテキストならだいたい目を通したって感じだったので。。。)

で、スポンサーだからなのかどうか知りませんが、最初の15minから20minくらいはずっとdwangoの自慢をされていて、いつになったらハンズオンが始まるのか。。。って気分でいっぱいでした。。。もし、必要ならスポンサーセッションとして別枠でdwangoの話をしてほしいです。。。

もちろんその中で今日やることの説明をさらっと80secくらいで2,3度は話していました。

で、いろんなdwangoの話をされるなか22minくらいたってから「では、ハンズオンやりますかねー」と講師の方が一言言ってから黙り込んで講師席に戻られました。で、沈黙の会場となってしまい。。。

これはテキストを各自で読み進めて写経とかしてほしいっていう意図なのかな。。。!?ってしばらくの沈黙のあとに気づきました。いや、でもテキストの読み進め方とか、どういった環境でやってほしいかとか、ないのかな。って混乱しながら、恐る恐るテキストを読み進め始めました。

しばらくして会場から練習問題について質問が出たのですが、講師の方は練習問題の意図を理解していないようでした。教えるテキストについて知らないことがあるってどういうことなの。。。

それからさらに時間がたって2コマ目の開始で開口一番に「どこまで進められましたか?」と言われ、「誰がテキストを読み進めてくださいって言ったよ!!!」っていうツッコミをグッと抑えました。 そして、それからScalaテキストの読み進め方についてレクチャーが始まりました。これ最初に教えるべきことでは。。。

まぁ、講師の方の傾向とか前提はわかったので、途中途中で私は気になる質問をいくつかさせてもらって回答してもらえました。これは純粋に勉強になりました。ありがとう。

で、2コマ目の途中とか3コマ目の最初とかでにあったと思うんですが、講師の方が「それでは進捗確認をしましょうか。〜〜まで進んだひとっていますか?おもったより少ないですね。あれーどこが難しいんですかね。〜〜かなー?〜〜って初心者わかってくれないんだよなー。」っていうのを何度か繰り返していました。

Scala入門ハンズオン」という場で講師から「初心者わかってくれないんだよなー」って発言ありえないと思いました。。。初心者のための場所で初心者わかってくれないんだよなってどういうことなの。。。 好意的に捉えれば「Scala初心者がつまづきやすいポイントですね」くらいの意味だとは思うんですが。そしてそれわかっているならフォローしろよっていう。

基本的にこのハンズオンでは会場から質問がないかぎりはほとんど放置で、かといって会場を見回って親身に教えるっていう感じでもなく。本当に前にいるだけだなって感じでした。

ということでハンズオンがおわりました。

Implicit入門

その後は座学?のほうに統合され、Implicit入門を聞きました。これは非常にわかりやすく整理されていて勉強になりました。なんとなくつまみ食い的にやっていると、つまりどういうことなんだろうっていうのがよくわからなかったんですが、だいぶスッキリした。

特に「こういったコードがImplicit Parameterでこうなる」みたいに比較で書かれているのが嬉しかったです。でそれらの使い方で気をつけるところとかバランス感みたいなものがあってよい。

CTO座談会

これはまぁ何をやりたかったのかわかりませんでしたが、モデレータの人がなんか「それ今話すことなの?」みたいな質問をする場面がいくつかあって、各社のCTOもしくはテックリードのうち何人かはそれに流されて、自分の職務を全うできていないですみたいなことを話していました。。。聞いていて、御社ヤバくないですか?っていう感想が。。。飲み会の席で心のNDAがあってとかならわかるんですけどね。。。

まとめ

本会のほうはわかりませんが、トレーニングデイのチュートリアルは初心者に対しては良くない態度だったと思います。発表枠のほうはよかったのかもしれない。(Implicit入門しか聞けていないのでよくわからない)

ただ、こういったフィードバックを通してScalaMatsuriがよくなっていってほしいです。別にチュートリアル開発に時間をかけろとかじゃなくて、主に発言(Scala入門ハンズオン」という場で講師から「初心者わかってくれないんだよなー」って発言ありえない)とか事前の情報公開くらいのものなので、そこは最低限なんとかしてほしい。。。